夢の続き(※藤堂)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
春の終わりの暖かい風が、私の髪を揺らしてすり抜けていく。
『……良い天気だね、───』
「ん……」
膝の上の確かな重みに問い掛ければ、返事は寝返りで返ってきた。
『ふふっ』
今日の彼は、いつもより良く眠っている気がする。
髪に触れても、頬に触れても、唇に触れても目覚めそうにない────。
────なんて思っていたら、彼の瞳がうっすらと開いた。
『───、起きてたの?』
「…………」
むくりと起き上がった彼は、何処か遠い目をしていた。
まだ夢の中にいるのかもしれない。
目の前の私に気付いていないのかも。
心配になって手を握ると、此処にいる、と手を握り返してくれた。