教師と生徒
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「ほたる、もう一人じゃねえんだ。これで安心して寝れるだろ?もう少しすりゃ、雨風も収まるさ。部屋に戻って休んでこい」
時計は真夜中を指している。
ベッドで休むよう促すが、ほたるは動こうとしなかった。
『……此処にいる』
やがて小さく、そう呟いた。
「……ったく。まあ、無理にとは言わねえよ」
俺達はリビングのソファーに並んで腰を描ける。
懐中電灯の光が、淡く室内を照らし出していた。
────こいつは今、この広い家に一人で住んでいる。
まだ高校二年という本来であれば親と共に生活しているはずの年頃で、此奴はたった一人、生活している。
教師と生徒という立場になる以前に、此奴の家には何度か訪れた事があるが……ほたるは毎日、どんな思いでこの家に帰ってきているのだろうか。