嫁
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「何処へ行こうと言うのだ、ほたる」
『!風間先輩……』
中間テストまで、あっという間にあと二日。
昇降口に向かう途中、廊下の角を曲がったところで正面から現れた風間先輩に道を塞がれた私はやむなく足を止めた。
「此処で出会ったのも何かの必然。折角だ、これから付き合え」
『え!?』
先輩は私の腕を掴んだまま、歩き出そうとする。
『ちょっと待って下さい!今日はテスト勉強がありますから!』
「我が嫁であるお前は、そのような下らない雑事に煩わされる必要などない。そのような些末事に比べて、俺との時間は比較にならんほど重要な用件ではないか」
『い、いや、欠点取ったら罰則がありますし……!』
「何だ、そうまで怯えるほど、お前は頭が悪いのか」
『…………』
「ならば仕方がない。行くぞ」
風間先輩は私の腕を引きながら玄関とは逆方向へ歩き出した。