参考書
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さて……と。
『今日はまっすぐ帰らないで、図書室に寄っていこうかな』
家に帰ると他のものが目に付いて、勉強に集中出来ないし。
────そう思って図書館に来たものの、やっぱり考える事は皆同じ。
テスト前の図書室は、いつになく多くの生徒達で溢れ返っていた。
『……そういえば、せっかく図書室に来たんだし、この間土方先生が授業で言ってた参考書、探してみようかな……』
私はふと思いついて、分野別に整理された棚の間を通り、目的の本を探していく。
『あ……あれかな?』
棚の一番上に置かれていたのは、古典用語辞書付きの参考書。
詳しい解釈が書かれていて便利だと、土方先生が紹介してくれた一冊だ。
『ん……あれ……よい、しょ……』
上の段にあるその本へ、私は精一杯手を伸ばす。