第八話
夢小説設定
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芹沢さんから酒を買うように言いつけられたは良いものの、京の地理は良く分からない。
平助やほたるにでも聞きに行こうと出向いた八木邸前に、見慣れない人影が立ち尽くしているのを目にして、俺は足を止める。
……異様な風体の男だった。
何処が異様なのかと問われても、はっきりとは答えられないのだが……。
彼の周囲だけ空気の色が違うようにさえ思えた。
その場に佇んだまま目を凝らしていると、男が俺の視線に気付いた様子で振り返る。
「……近藤さんか、土方さんはおられるか」
男は抑揚の少ない静かな声音で、そう告げた。
「何だ、あの人達の知り合いか」
「そんなところだ」
素っ気ない答えに、戸惑ってしまう。
本当に此奴、近藤さん達の知り合いなんだろうか。
「……用件は、一体何だ?得体の知れない奴を、中に入れるわけにはいかない」
そう答えると、男は予想外の返答を受けた様子で黙り込む。
────その時だった。
『あれ……?一君……?』