第三話
夢小説設定
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あれから数日───。
着替えを済ませたところに、襖が開き平助が入ってくる。
「あれ?どうしたんだよ、その格好」
「……世話になったな。宿賃なんか払えないが……そもそも、助けてくれって頼んだ覚えはないしな。悪いが、これで失礼させてもらう」
すると平助は、狼狽しながら尋ねてくる。
「ちょ、ちょっと待てよ。失礼させてもらうって……何処に行くつもりなんだ?」
「決まってるだろ?此処を出て行くんだよ」
「出て行くって……どうしてだよ?何処か、行かなきゃならない所でもあるのか?」
「さあな。仮にあったとしても、お前に話さなきゃならない理由もないだろ。……それじゃあな」
俺はそう言い残し、部屋を出た。
「お、おい、待てって!」
必死に言いながら、平助は俺の袖口を掴む。
「な、なんだよ……!?まだ何か話があるって言うのか!?」
手を振り解こうとするが、しっかり掴まれてしまっているため叶わない。