第十三話
夢小説設定
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「しかし、京の人達も何考えてるんだろうな。不逞浪士に迷惑掛けられまくってんのに。いざ、俺達が連中を懲らしめようとすると、奴らの方を庇うんだからよ」
新八さんが頭をがりがり掻きむしりながら、憤慨した様子で洩らす。
悪事を働いていた浪士を捕縛しようとしたら、彼らが逃げ込んだ旅籠の番頭に【何処の命令でこんな真似をしてるんだ】と止められてしまったらしい。
「尊攘派────特に長州の浪士は、気前が良いと聞きますからね。一部の人々にとっては、良いお客という事なのでしょう」
山南さんの言葉は最もだった。
現時点で、この浪士組には何の実績もない。
身分が保証されていない状況で見回りに行っても、出来る事には限界がある。
「……斎藤。お前は連中と斬り合ってみて、どう思った?」
「……多くは、大した剣技も持たぬ者ばかりと見受けられましたが……中には、それなりの腕を持つ者もいます。こちらの人数は限られております故、敵に囲まれた時の事を考えると……不安があります」
土方さんに促され、一君は畳へと視線を落とし淡々と告げた。