確かな温もり
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「……ほたる。こっちに来い」
『はい……』
静かな室内。
副長の傍らに、そっと立つ。
ふわりと優しく包み込むように、副長の腕が俺を引き寄せた。
「……いつからだろうな。お前の事を、意識し始めたのは」
呟くように紡がれた言葉に、俺は耳を傾ける。
「出会った頃のお前は、まだ年端もいかねえガキでよ。それが、いつしかこんなにも、俺を捕らえて離さねえ……鬼の副長と呼ばれた俺が、お前といると、ただの嫉妬深い男になっちまう」
『副長……』
見上げれば、優しい瞳で此方を見つめる副長と目が合う。
指が伸びてきて、まるで慈しむかのようにそっと俺の前髪を掻き分けた。