未来
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「ほたる」
『うん?』
僕の呼び掛けに、ほたるは顔を上げた。
「ねえ、ほたる。君は、人は死んだ後、どうなると思う?」
その問いにほたるは目を瞬かせる。
だがすぐに考え込む仕草をした後、戸惑いがちに口を開いた。
『俺は……目に見えない世界も、存在すると思う』
「それは、死後の世界は存在するって事?」
するとほたるは、ゆっくりと首を横に振る。
『それは、分からない。だけど、たとえ命が尽きたとしても、その人の思いや意志は誰かに受け継がれてその先も繋がっていくと思うんだ。そういう意味では、本当の終わりって、ないのかなって思ってさ』
「君らしい答えだね」
『命あるものは、誰しもいつか終わりを迎える。それが早いか遅いかだけの違いで、死は誰にでも平等にやってくるもので。でも……俺は……』
そう言ったきり、ほたるは言葉に詰まる。
俯いてしまった彼女が、今どんな表情をしているのか。
確認するまでもなく分かった。