信念
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「今後、羅刹の力を使う事は禁止する。良いな」
副長から、話があると呼ばれた時から、そう言われるのは予想していた。
羅刹の力の源────それは、本来その人が何十年と掛けて使うはずの己の寿命。
つまり、その力を使えば使うほど、自分の命を削る事になる。
『……努力します』
そう答えた俺に、副長は露骨に眉を顰めた。
「ほたる。俺は今、【禁止する】と言ったんだ。聞こえなかったわけじゃねえよな?」
『はい、勿論聞こえてます』
ですが、と俺は続ける。
『もし誰かが……副長や皆の身に危険が迫った時、その力を使う事で守る事が出来るのなら……。絶対の約束は、出来ません』
「約束じゃねえ。これは命令だ」
ぴしゃりと言い放つ彼を、俺はまっすぐに見つめる。
『でしたら副長。勿論副長も、同様に誓って下さるんですよね?羅刹の力は、今後一切使わない、と』