心配
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『総司、いる?』
襖の向こうから掛けられた声に、僕は立ち上がる。
「ほたる。どうしたの?僕に何か用?」
すっと襖を開けると、そこにはほたるが立っていた。
『総司。お腹、大丈夫?』
「お腹?」
『俺もあの場に最初からいたわけじゃないから、詳しい状況は分からないんだけど……千鶴ちゃんから聞いた話だと、総司、お腹を強く蹴られて吐血したって事だったからさ。目に見える怪我と違って見た目じゃ判断しにくいし……お腹が痛いとか、気持ち悪いとか、ない?』
ほたるは気遣わしげな瞳で、僕を見つめてくる。
「大丈夫。お腹は痛くないし、気持ち悪くもないよ」
『…………』
彼女を心配させないよう、そう答えたのだけど。
何故かほたるから反応が返ってこない。