四つ葉
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『平助。まだ少し時間あるし、ちょっと遠回りして帰っても良い?』
「ん?別に構わねえけど、どうしたんだよ急に」
今日は平助と夕食当番。
買い出しに来ていた俺と平助。
首を傾げる平助と共に、いつもの帰り道とは違う道へと進んでいく。
「へえ……。道が変われば雰囲気も変わってくるもんだなー」
『うん。同じように見えても、案外違うよね』
他愛ない話をしながら、並んで歩く。
そのうち、人の多い通りから離れ、川辺りへと抜けた。
「あの道行くと、此処に出るんだなー。巡察で色々回ってるけど、此処通ったのは初めてだ」
『俺もこの間たまたま此処を通ったんだ。人通りも少ないし、静かで良い所だなって』
京の中心部から少し外れただけで、急に人が疎らになる。
「ところでさ、何でお前さっきから下向いて歩いてんの?」
不意に平助が尋ねてくる。
『ああ、えっと……四つ葉があるかなぁって思ってさ』