その背に背負うもの
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「お前に何があったのかは分からねえ。けどな……これだけは言っとくぜ。俺は、何があってもお前の味方だ。……いや、俺達は、かな」
そう言うと、彼奴はほっとしたような、安堵したような表情を浮かべ、俺の名を呟いた。
「んじゃ、あんまり夜更かしさせて明日寝坊させんのも何だし、俺はもう行くからよ」
『うん……おやすみ』
穏やかに笑ったその笑顔。
俺はつい、笑みを零さずにはいられなかった。
ほたるの部屋を出て、自室に続く廊下を進む。
“今日は、左之さんと俺だけの、秘密の散歩……だね”
ほたるのはにかんだ表情が頭に浮かぶ。
彼奴の笑顔を、守りたい。
彼奴に、悲しい顔なんざして欲しくねえんだよ。
その為だったら、俺は何だってしてやるさ。
何よりも、大事なお前だから────。
部屋に戻った俺は、彼奴の事を考えながら、眠りについた。