共にある時間
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『一君、起きてる?』
部屋の外から声が掛かった。
俺は手を止め、襖へと近付く。
「ほたるか、どうした?」
襖を開けると、そこにはほたるの姿があった。
辺りはもう真っ暗で、しんと静まり返っている。
『ごめんね、こんな時間に』
「いや、構わん。何かあったのか?」
『ちょっと渡したい物があってさ。入っても良い?』
入室を促すと、部屋に入るなり彼女は持っていた風呂敷の結びを解き始める。
ささっと皿を取り出し、そこに白い塊をのせると、パラパラと粉を振り掛け、更に焦げ茶色の液体をとろりと掛けた。
「これは……?」
『一君、食べてみて!』
差し出された皿と匙を、躊躇いがちに受け取る。
「…………」
にこにこと笑みを浮かべながら、ほたるが此方を見ている。
俺はそれを匙で掬い、口に入れた。