晩酌
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「お、千鶴。お疲れさん」
「原田さん。お疲れ様です」
片付けを終え、自室に戻ろうと進んでいた廊下の先に、原田さんの姿を見つける。
縁側に腰掛け、お酒を手に、彼は一人でそこにいた。
「今日は永倉さんや平助君と一緒じゃないんですか?」
「ん?ああ、彼奴らは夜の巡察当番だからな。此処にいりゃ、そのうち彼奴が帰ってくるんじゃねえかと思ったんだが……この分じゃ、今夜は一人で呑む事になりそうだな」
そう言って原田さんは、傍らの部屋に視線を向ける。
「如月さん……まだ帰ってらっしゃらないんですね」
「毎日毎日、ご苦労なこったぜ。働きすぎでぶっ倒れなきゃいいんだけどな」
灯りの点っていない部屋を見つめながら、原田さんが苦笑いを浮かべる。
「原田さん。宜しければ私がお注ぎしましょうか?」
「そいつは嬉しいが……千鶴、お前も疲れてるだろ?別に気を遣う必要はねえんだぜ」
「いえ、私なら大丈夫です」
「そうか。んじゃ、ちっとばかし付き合ってもらうとするかな」