仮の姿
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『寄る辺もなしに、女の子一人で人探し?』
「今の京は治安があんまし良くねえし、人探しは楽じゃねえよなぁ……って、女ぁ!?」
ほたるに相槌を打ちながら、予想もしてなかった言葉に目ん玉が飛び出そうになる。
「如月さん、気付いてたんですか」
マ、マジかよ……!?
『まあね、その仕草や立ち振舞いはどう見たって男のものじゃない。そうだよね、一君?』
「ああ、ほたるの言う通りだ。少し見ていれば分かる」
嘘だろ……!?
斎藤も気付いてやがったって言うのか……!?
「それマジ? 確かに言われてみれば、動きがおしとやかな感じしてたっけ……つーか二人共、いつから分かってたんだよ」
納得した風な平助を横目に、俺は目の前の此奴が女だったって事に打ちのめされていた。
「言葉もないか、新八。……女関係には最高に疎いもんな、お前」
左之の非情な一言に言い返そうとしたが、斎藤に遮られてしまう。
「ひとまず土方さん達の所へ行こう。事情の説明は全員が揃ってから、改めて頼む」
まるで頭を殴られたかのような衝撃を覚えながら、俺は広間へと向かった。