初夏の風を感じて
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「おはよう、ほたる」
『総司。おはよう』
湯気の立つ勝手場。
トントンと野菜を切る手際の良い音が響いている。
今日は、ほたると朝食の当番だったんだけど……。
「随分早いね。僕、寝坊はしてないはずなんだけど」
『朝の食事当番の日ってさ。寝過ごしたらいけないって思うと何か気になって、早くに目が覚めちゃうんだよね。……あっ、総司。そっちのお鍋のお野菜、煮えてるかみてもらえる?』
「うん、分かった」
そう言ってほたるの傍らに並びお鍋の中を確認する。
「良い感じに煮えてるよ。これはお味噌汁にするの?」
『うん。あとはお味噌を入れるだけだから。お願いしても良いかな。あ、入れすぎないでね』
分かってるよ、と返事をしながら僕はほたるを見る。
着物の袖をたすき掛けにし、そこから覗く腕は細くて華奢で。
こうして見ると、ほたるはやっぱり女の子なんだなぁと思ってしまう。