甘い香り
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『総司……?大丈夫?』
ほたるが心配そうに覗き込む。
巡察の最中、平助率いる八番組と、それに同行するほたる、それから千鶴ちゃんに出会す。
他愛ない会話をしていたのだけど、最近少し風邪気味みたいで、咳込んでしまった僕に、彼女は不安そうな視線を投げ掛けた。
大丈夫だよ、そうほたるに言おうと視線を向けたその先に、女の子が一人、男達に囲まれているのを目にする。
斬っちゃおうか。
そう思ったんだけど、僕達の羽織を見た奴らはあっという間に尻尾を巻いて逃げ出した。
────帰り道。
ほたるの表情は僅かに曇っていた。
さっき助けた女の子。
まるで生き写しのように、千鶴ちゃんに良く似ていた。
ほたるはきっと、それを気にしているんだろう。
だけど、それだけじゃない。
ほたるが去り際、水溜まりを見つめていたのを、僕は見逃さなかった。