桜
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『副長、今宜しいですか?』
襖の向こうから、彼奴の声が聞こえてくる。
「ほたるか、入れ」
『失礼します』
入室を促せば、ほたるが姿勢を低くしたまま入ってきた。
「どうした、俺に何か用か」
『副長、何かお手伝い出来る事はありませんか?』
その言葉に、俺は書状を認めていた手を止める。
「……ほたる、お前今日は非番じゃなかったか?」
『ええ、そうですが』
俺は溜め息を吐きながら、ほたるを見る。
彼奴はきょとんとした顔で俺を見上げていた。
「前に言ったよな?【無理はするな】と。……非番の時まで働く必要はねえよ。隊務の時には、きっちりやってもらうさ。だからお前は余計な気を回してねえで、休める時は休んどけ」