二者択一
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昼の巡察を終えたオレ。
廊下を歩いてると、前から彼奴がやってきた。
『あ、平助!居た居た』
何やら布切れを二枚、ひらひらさせながら近付いてくる。
『巡察お疲れ!平助に聞きたい事があるんだけどさ』
「ん?何だよ、聞きたい事って」
『ちょっと近所の子に頼まれて、巾着を作る事になったんだけど……これとこれ、どっちの柄が良いかなって』
「なるほどなー。つーかお前、裁縫出来たんだ?」
『なっ……俺だってそれくらい出来るよ!』
冗談を言えば、ぷうと頬を膨らまして怒るほたる。
それが面白くて、俺はつい揶揄いたくなる。
「ん~でも、どっちでも良いんじゃね?お前の好きな方にすりゃ良いじゃん」
『決められないから質問してるんだって!ずっと迷ってたんだけど、俺一人じゃなかなか選べなくてさ。一君や総司にも聞いたんだけど、二人はこっちの方が良いって』
そう言って一方の布を指差す。
「ふうん、そっか。けどオレは、あっちの方が良いかなー」
『あ、平助、そっちなんだ。俺と一緒!』