第二百六十五話
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『桜、綺麗ですね』
はらはらと桜の花が舞い散る。
薄絹のように柔らかな手触りを持ち、ほのかに春を香らせる可愛らしい花びら。
「ほたる。お前、そんなに桜が好きなのか?」
呆れたように息を吐きながら、副長は私の顔を眺めていた。
『はい』
きっと、私は緩んだ顔をしているのだろう。
私にも多少の自覚があったけれど、もう恥ずかしいとは思わなかった。
だから、素直に理由を告げる。
『だって、桜は副長に似ていますから』
微笑む私を見つめている副長の瞳は、より穏やかさを増しているように思えた。
彼は少しだけ沈黙してから、優しい微笑を湛えて言う。
「……俺も好きだよ。お前に似合うからな」