第二百六十三話
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「────生きていたのだな」
風間さんは副長をまっすぐに見つめ、心の底から愉快そうな笑みを浮かべている。
『……風間、さん……』
一瞬、此方に向けられた視線。
だが彼は、すぐにそれを元に戻した。
「全てに決着をつけに来ただけだ。俺の誇りに懸けて、禍根を消し去る」
あの日、宇都宮城で風間さんは再戦を予告した。
彼は副長と戦う為に、此処にいるのだろう。
「よくぞこの北端の地まで辿り着いたものだな。ただの紛い物が、戦火を潜り抜けたか」
『…………』
風間さんの言葉は相変わらず皮肉げだったけれど、その内容は副長を評価するものだった。
人間も羅刹も見下し切っていた風間さんなのに、副長が辿ってきた道の厳しさを認めている。