第二百六十一話
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……何処をどう逃げてきたのか、自分でも思い出せない。
とにかく必死だった。
何としてでも副長を死なせまいという一心だけで乗り切った気がする。
『副長……!』
「……ああ……大丈夫だ。まだ何とか、生きてるさ……」
銃撃を受けた副長の出血は未だ止まず、青ざめたその顔色はまるで死人のようだった。
彼の身を間近で支えていた俺の手も服も、既に深紅の色に染まりきっている。
『……敵の気配はありませんし、少しの間なら此処で休めそうです。今のうちに止血だけでもしておきましょう』
「……ああ……頼む……」
俺は慎重に副長の衣服を剥いでいく。
銃弾は、腹に一発。
『酷い……』
忌々しいほどに的確な狙いだった。
副長は俺の言葉に応答するのも辛いのか、緩く目を閉じている。