第二百五十九話
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五月十日の夜も更けた頃────。
副長は、不意に小さな呟きを洩らした。
「仕掛けてくるなら明日だろうな」
『……はい』
新政府軍はすぐそこまで迫っている。
明日には箱舘が戦場となるだろう。
そして、この五稜郭こそ、最後の砦になる。
「ほたる。本当に────」
俺は、副長の言葉を遮って言う。
俺に向けられた気遣わしげな眼差しから、彼が何を言いたいのかすぐに察せられる。
『俺は、副長の傍にいます』
この戦いがどのような結末を迎えようと、終わりが来る瞬間まで副長の傍にいたい。
俺の意思を確かめた後、副長は諦めたように嘆息した。
「女に言わせてばかりじゃ格好つかねえな」
『はい……?』