第二百五話
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俺達は旧幕府軍の方々と共に北上を開始する事となった。
一君が率いる新選組本隊は、羅刹隊を監督する為にも会津へ先行している。
市川を出た俺達は、日光を経由し、会津を目指している最中だった。
『あの……、副長、大丈夫ですか?顔色が良くないみたいですが』
「……別に、大した事はねえ」
言いながらもその顔面は蒼白で、今にも倒れてしまいそうにも見える。
────と、後ろを行軍していた人が他の旧幕兵を押しのけながら、此方へとやって来た。
「あっと、そこ、通してくれる?悪いね。よっ、と……。……初めまして、あなたが土方さんですか?あなた方新選組の名前は、僕達の間でも随分鳴り響いているよ」
名前を呼ばれて振り返ったものの……、一際不機嫌な口振りで、副長はこう切り返す。
「……何だ、あんたは」
「ああ、自己紹介がまだだったね。僕は、歩兵奉行の大鳥圭介。伝習隊の指揮を任されている。新選組の皆さんには今後、何かと世話になると思う。色々宜しく頼む」
彼は人懐こく笑いながら、右手を差し出す。
歩兵奉行と名乗っているけど、武士というよりはどちらかというと豪商のご子息とでも言った方がしっくりくる、愛想の良い人だ。