第二百五十七話
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暦は、漸く四月に至った。
新政府軍は、蝦夷に集結していた。
副長の予想通りに乙部から上陸し、今は松前口と二股口に兵を進めている。
松前口に詰めている部隊は、大鳥さんに率いられている。
副長は、二股口の部隊を指揮していた。
俺も副長の部隊と一緒に、二股口で待機する事になった。
雪こそ溶けたとは言え、まだまだ寒い日が続いている。
特に、夜の冷え込み方は尋常ではない。
ずっと野外で待機を続けていれば、手はかじかんで身体も震え始めてしまう。
────四月下旬を迎えたそんな日の夜に、副長は何故か酒樽を持ってきた。
「ここが正念場だ。気張ってくれよ?」
「あ……、ありがとうございますっ!」
兵の一人一人に声を掛けて、微笑みながら酒を振る舞っていく。