第二百五十四話
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一杯のお茶を飲み干すまでのほんの僅かな時間だけが、副長に与えられた休息の時間。
「やっぱり、日本茶が一番だな。西洋の赤い茶は口に合わねえ」
『大鳥さん達は好んでいらっしゃいますけど、俺もやっぱりこっちが好きです。……でも、これからは少しずつ慣れていくべきなんでしょうか』
刀と刀の戦いも今や鉄砲ありきとなり、戦や医術に至るまで西洋の知識を必要としている時代だ。
それと同じように、いつかは赤いお茶を美味しいと思う日が来るのかもしれない。
「そいつは、ものによるんじゃねえか。例えば戦いの中でいうなら、たとえ肌に合わなかろうが何だろうが西洋のやり方を飲み込むしかねえ。そうしなきゃ勝てねえんだからな。仕方ねえんだ」
『はい……』
「だが、食い物の好みは別だろう。他にねえなら我慢もするが、わざわざ口に合わねえもんに慣れる必要はねえさ」
副長は、渋い顔でそう言う。