第二百五十二話
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『……戦に、なるんですね』
茶器を片付けながら、俺はぽつりと呟いた。
「ほたる、来い」
副長は俺の返事も待たずに、そのまま部屋から出て行ってしまう。
俺は、素直に彼の後をついて行った。
吹く風凍えるように寒い。
蝦夷の景観は、真っ白な雪で覆われていた。
「向こうに、山が見えるな?」
『……はい』
副長が指す方角を見れば、確かに雪を被った山の姿がある。
「奴らは、あの山を越えて箱舘に迫ってくる。真正面から来るのは賢い選択じゃねえからな。自分達から俺達の懐に飛び込むようなもんだ。新政府軍がこの蝦夷地に攻め込むなら、乙部や江差の辺りから上陸するだろうな」