第二百五十話
夢小説設定
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そして……。
突然、俺は抱き寄せられた。
あまりの事に声も出ない。
その腕は俺を強く抱き締め、決して離そうとはしなかった。
「ほたる。お前が、俺の元を離れてから……」
このまま思いの続きを紡ぐべきか、悩んでいるかのように副長は言葉を切る。
彼の声音からは、微かな戸惑いが感じられた。
「いくつか、分かった事がある」
腕に込められた力が、少しだけ強くなる。
ずっと隔てられていた互いの距離が、脈絡もなく詰められたような気がした。
「俺は……、お前に支えられていたようだ」
困惑が入り混じった副長の声が、俺の耳元で密かに囁かれた。
俺は、少しでも副長の役に立てていたのだろうか。
苦しむ副長を支える事が出来ていたのだろうか。