第二百四十七話
夢小説設定
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「……今日はここまでだな。そろそろ休む事にするぞ」
『しかし、今日のうちにもう少し距離を稼いだ方が……』
俺達は仙台を立ち、蝦夷に向けて歩みを進めていた。
「お前の都合など知った事ではない。俺は疲れた。だから休む。それだけだ。それに、そのふらついた足でもう少しなどと良く言えたものだな」
風間さんの指摘通りだった。
暗く険しい道を歩いたせいなのか、足は重たくて踏み出すのも辛い。
「分かったなら付いてこい。そこで休んでいくぞ」
『はい……』
俺は躊躇いながらも、歩き出す彼の背を追う。
『勝手に入って、大丈夫でしょうか?』
「ふん……家か山小屋かは知らんが、使われていないのは一目瞭然だろう。別に俺達が使っても構うまい」
見つけた空き家は、うっすらと埃が積もっていて、人の住む気配も感じられない。
彼はここ最近使われた形跡のない囲炉裏の前に屈み込んでいる。