第二百四十三話
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それは、九月半ばの頃。
仙台藩の思想は益々恭順派に傾き、長く留まる事は危険とまで思われた。
合流を果たした大鳥さん達も仙台を離れる事に賛成し、ついに新選組の蝦夷行きが決定された。
榎本さんの艦隊と合流する為に、俺達は仙台の町を離れて森に入る。
艦隊との合流まであと少しというところで、副長は不意に足を止めて俺を見た。
「ほたる。……お前は残れ」
『はい……?』
副長が静かに口にした言葉は、俺にとってあまりにも唐突なものだった。
「……お前は、戦いから離れろ。もう充分付き合ってもらったさ」
『待って下さい、俺は────』
「……風間は、俺を狙って来るはずだ。ちゃんと返り討ちにしてやるから心配するな」
『────副長、話を聞いて下さい!』
咄嗟に声を張り上げて主張しようとした俺を、副長は小さな溜め息を吐き出し、静かな瞳で見る。
「俺は、お前を幸せに出来ない」