第二百四十一話
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────翌日。
副長は榎本さんと共に、改めて仙台城に足を運んだ。
新政府軍を迎え撃つ心構えがあるのかと、奥羽同盟の意思を確かめに行ったのだ。
けれど、結果は総長の言葉通り……。
主戦論派は会津の敗戦に怖気付いて、いつの間にか恭順派なっていた。
煮え切らない仙台藩に見切りをつけて、榎本さんは更に北へ向かおうとしている。
けれど、決断はとりあえず先延ばしにされた。
母成峠で繰り広げられた戦いが終われば、大鳥さんの部隊も仙台に辿り着くだろう。
ひとまず大鳥さんの合流を待って、最終的な判断を下そうというのだ。
『もしかして、蝦夷に行くんですか?』
蝦夷はこの国の北端に位置する大きな島で、海を越えなければ辿り着けない。
「……そうなるかもな」
問い掛けた俺に副長は、曖昧に回答を濁す。
「新選組は、将軍と幕府の為に働く。……その方針だけは揺るがねえだろ?」