第二百四十話
夢小説設定
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『…………』
何ひとつ言葉に出来ないまま、俺は顔を上げる。
いつの間にか、戦いも終わっていたようだ。
「少し、惜しかったような気もしますがね。これだけの数なら利用価値もあったでしょうに」
総長は珍しく、冗談交じりに発言した。
「新選組は多大な兵力を失ってしまいましたね。……今後の戦いは勝ち抜けると思いますか?」
目を細めて問い掛ける総長に、副長は清々しい笑みで答えた。
「端から負けるつもりで戦う奴はいねえよ」
「……土方さんは負けず嫌いだからなあ」
声を押し殺すように、平助はくつくつと笑う。
新選組は多くの羅刹を失ったかもしれない。
でも、結束はとても強くなった。
だから、決して悪い事ばかりじゃない。
そう思いたかったけれど……。