第二百三十三話
夢小説設定
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「ほたる、大丈夫か?疲れてねえか?」
不意に平助が立ち止まり、後ろを振り返りながら言う。
『大丈夫、まだ走れるよ。ほら、俺、一応これでも鬼の一族らしいし、多分人より早く体力も回復すると思うから』
「……鬼とか羅刹とかは関係ないって。お前が疲れてるんなら、オレは無理して走らせたくない。それだけだ」
翌日────。
副長が戻ってくるのは、恐らく夕刻。
それまで、まだ時間がある。
俺達は、少しでも何か情報が得られないものかと城下に出る事にした。
『だけど、今は無理してでも、急いだ方が良いよね……?』
羅刹は、昼間は動けない。
だから、この時間を無駄には出来ない。
そう思っていたけど……。
「そっかぁ?急いでも敵に勘付かれたら意味ねーじゃん。此処は慎重に行動すべきだって」
『ん……そう言われるとそうかも。それじゃ、お言葉に甘えて、少し休ませてもらうね』
会津から仙台までやってきて……、その後も情報収集の為に駆け回っていたけど。
自分でも気付かなかった疲れを察して、平助は足を止めてくれた。