第二百二十七話
夢小説設定
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『そういえば一君。これ、覚えてる?』
俺は懐から、御守り袋を取り出した。
一君は不思議そうに目を見開き、御守り袋を見つめている。
「いや、見覚えがないが……それがどうしたというのだ?」
俺はくすっと笑みを洩らしながら、袋を開けた。
────取り出したのは、押し花だった。
色褪せてはいたけれど、和紙の上に薄い色をつけているのは、桜。
「それは……」
目にした瞬間、一君は驚いて瞠目した。
息を詰めて手を伸ばし、信じられないと言わんばかりの表情で花びらを見つめている。
「ずっと、持っていたのか?あの時の桜の花びらを」