第二百二十五話
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『一君!』
皆の元を離れた彼の追い掛け、その背中に向かって声を掛ける。
一君は、ゆっくりと振り返った。
『俺も……、此処に残るよ』
その言葉に、一君は目を見開く。
だが、すぐに表情を厳しいものに変えて……。
「ほたる。あんたは土方さん達と共に行け」
『……俺は、一君といるよ』
すると一君は声を低め、叱責するようか口振りで言う。
「さっき話していた事を、聞いてなかったのか?これから会津は戦火に見舞われる。今度ばかりは生き延びられるか分からない。此処に残っても、無駄死にするだけだ」
『……一君は、この地で死ぬつもりなんだよね?』
その問いに、彼はすぐに答えない。
だけど、嘘や偽りで誤魔化すつもりもないのだろう。
まるで物を放り投げるようなぶっきらぼうな口調で言う。
「……だったら、どうだと言うのだ」