第二百二十四話
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副長の傷が完治する頃には、八月も半ば近くになっていた。
会津を舞台に繰り広げられる戦いは、次第に新政府軍の有利に傾いている。
……そんな、ある夜の事。
いきなり部屋に駆け込んできた魁君は、息を切らせながら声を張り上げて報告した。
「────大鳥さんから伝令が届きました!」
室内にいた、誰もが表情を変えた。
大鳥さんからの伝令ともなれば、事の重要性は簡単に想像出来る。
「曰く、“仙台にて再起を懸ける”と」
仙台は、【奥羽列藩同盟】の盟主だ。
つまり新政府軍から攻撃されている、会津など旧幕府軍の味方に位置している。
しかし最前線である会津が落とされるのは、時間の問題……。
そこで全ての兵力を仙台に集結させ、一挙に反撃へ移るという作戦らしい。
「では、私が先行して仙台に向かいましょう。本隊が到着するまでに地盤を固めておきますよ」
総長が微笑みながら口を開く。
確かに、誰かが先行する必要はあるだろう。
少なくとも新選組が拠点と出来る場所は、事前に確保しておかなければならない。