第二百二十一話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
怪我の回復が思わしくない副長を治療する為、俺達は宿場町に潜伏していた。
『……副長。俺は買い出しに行ってくるので、大人しく寝てて下さいね』
副長に薬を飲ませた俺は、彼に念を押しながら立ち上がる。
「ああ。分かってるよ。ったく、いつまでお前は俺を怪我人扱いするんだよ」
『怪我人扱い……ではなく、怪我人なんですから当然です。きちんと休養を取ればすぐに治りますよ。だから、言う事聞いて下さい』
「……敵わねえよ、お前にゃ」
ふっと笑みを洩らした副長に一礼し、俺は部屋を後にする。
……とは言え、実際こうずっと寝たままというのも堪えるだろう。
動けない自分に誰よりも歯痒さを感じているのは、副長自身なのだから。
『さてと……。何か精のつく物、探してこようかな』
玄関で靴を履いている時だった。
「さっき、町外れの峠を越えようと思ったら斬り合いをしててな」
不意に、そんな会話が聞こえてくる。
斬り合い、か……。
そんな事思いながら、会話をしている彼らの横を通り過ぎようとする。