第二百十六話
夢小説設定
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「……ほたる。僕は薫を追う」
総司は決意めいたように、静かに言った。
『…………』
「……そんな不安そうな顔しないでよ。僕達の心はもう決まってるんだからさ。ただ……」
『……ただ?』
問い返した俺の言葉に、返ったのは沈黙。
総司は、少し躊躇うように間を空け、苦い笑みを浮かべた。
「君にとってはどうか分からないけど、戦いを目前に控えたからって、僕はちっとも恐れる気持ちはないし、躊躇いもないんだ。相手がどんなに強くても負ける気はしないし、この剣を振るう事にも迷いはない」
『うん……』
それは、良く分かっている。
総司が戦うところは、もう何度も目にしてきたけれど────その剣の冴えも、迷いのなさも、見ていて怖いほどにまっすぐだったから。
「以前の僕は、近藤さんの為に剣を振るうって目的ひとつあれば、理屈なんか何も要らなかった。たとえどんな汚い仕事だって堂々と胸を張ってやれたんだ。だけど、近藤さんがいない今、僕が剣を振るう理由はひとつだけ。……ただ、君の為だけだ、ほたる」
『総司……』