第二百十二話
夢小説設定
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『……副長。今、宜しいですか』
襖越しに声を掛け、返事を待つ。
「ああ、構わねえ。入れ」
『……失礼します』
襖を開けると、副長はまたも文机に向かっていた。
『…………』
「どうした、何か用があったんじゃねえのか」
本当は、小言のひとつでも言いたいところだ。
だけど、口を開けば違うものが溢れてきてしまいそうで……俺は目を伏せたまま顔を上げる事が出来なかった。
そんな俺の様子に何かを感じ取ったのか、副長は怪訝そうに俺の表情を窺う。
「……ほたる、どうした。何かあったのか」
『……その……』
声が震えて、その先が続けられない。
副長は手に持っていた筆を置くと、俺の方に身体を向ける。
「……ほたる、黙ってちゃ分からねえ。……何があった」