第百九十四話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
会津行きが決まった事で、屯所内は随分慌ただしくなった。
だが、幹部の人数が減ってしまった今、重要な仕事をこなせる人数は限られてしまっている。
『……一君、大丈夫?少し休んだ方が良いんじゃない?昨夜も遅くまで仕事してたでしょ?』
「……会津行きの準備を早急に済ませなければならない。休んでいる時間など、ない」
一君は今にも倒れてしまいそうな青い顔で、必死に気を張りながら答える。
『でも……、戦う前に倒れちゃったら、元も子もないよ。せめて、昼か夜のどちらかでも休んだ方が良いと思う』
「……確かに、昼起きているのは疲れるがそれでも、人間だった頃よりましな働きは出来ているはずだ」
『そういう事じゃなくて……』
一君の、自分に対する無頓着さは相変わらずだった。
人間だった頃よりましな働きが出来ればそれで良いってわけじゃなくて、一君が辛い思いをしてる事が問題なのに。
彼は自分の身体を、刀や防具の一部だと思ってしまってるんじゃないかと……、そんな事さえ思ってしまう。