第百九十三話
夢小説設定
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「悪かったな。色々と負担を掛けちまって」
部屋に集まった俺達に向けて、副長が言う。
「詳しい話を聞かせてくれ。甲府で、一体何があった?……新政府軍が羅刹隊を投入してきやがったってのは本当か?」
『はい。しかもただの羅刹ではなく、日の光の下でも活動出来るもののようでした』
「連中は、何処から変若水を手に入れやがったんだ?……まさか、この前お前達が言っていた────」
言いかけた副長に、一君が静かに頷く。
「その羅刹は……、綱道さんが作り出したもののようです。敏捷性も攻撃力も、我々新選組の羅刹隊を上回っているように見受けられました」
「……なるほど。日中に動けるようになっちまったって事は、弱点がひとつ消えちまったわけだよな。しかも、こっちの羅刹隊より力が上ときてやがるか。……まずいな」
副長は顎に手を当てて考え込む。
先行きの見えない漠然とした不安が、重くのしかかった。