第百九十二話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「そんじゃ世話になったな。俺達がいなくなっても、泣くんじゃねえぞ!」
「あの……、本当に此処を出て行ってしまうんですか?」
私は永倉さんと原田さんを交互に見ながら問い掛ける。
すると原田さんは、困ったような表情を浮かべながら、答えてくれる。
「ま、色々と事情があってな。皆と別れんのが寂しくねえって言えば、嘘になるが」
「……何とか、近藤さんと話し合って、歩み寄る事は出来ないんでしょうか?」
「話し合いなら、もう何べんもしたさ。最後はもう、殴り合い寸前の大喧嘩。本当、刀差してなくて良かったぜ」
「おいおい新八、局中法度を忘れたのか?私闘は厳禁だろ」
「うお、やべっ……!ってか、俺はもう新選組の幹部じゃねえんだから、局中法度も関係ねえって」
永倉さんと原田さんの掛け合いは、驚くくらいいつも通りで……。
これでこの二人とお別れなんて、信じられないくらい。
「どうして……、って、理由をうかがっても良いですか?」
「ん?んー……。理由はさ、色々あるんだけどな」