第百八十九話
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『……左之さん、まだ起きてる?』
俺は、左之さんの部屋の前に立ち、彼へと問い掛ける。
「ん?起きてるぜ、入れよ。ったく、さっさと寝ろって言っといたはずだろ?あんまり夜更かしすると、ぶっ倒れちまうぞ」
言いながら、襖が開く。
『……左之さん。俺は、綱道さんを追い掛ける』
静寂が場に満ちた。
左之さんは何も言わず、俺を見つめる。
もしかしたら、俺がこう言い出すのをどこかで予想していたのかもしれない。
『左之さんは、新八さんと一緒に行くべきだと思うんだ。だけど俺は、まだ此処でやるべき事がある。不知火さんも、言ってただろ?綱道さんを止められるのは……、やっぱりに俺達鬼にしか、出来ないと思うんだ。だから……、少しの間だけ、お別れだね』
「……それは、相談じゃねえな」
『うん。……報告、かな』
俺の中に、迷いはなかった。
左之さんにも、それは分かっていたと思う。
『俺なら、大丈夫。危険な事にはならないから。これが今生の別れじゃない。そう信じてるから、一人でも平気だよ』