第百八十六話
夢小説設定
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『やっぱり、人がいないと此処の広さが逆に寂しく感じるね』
がらんとした広間。
局長はまだ戻ってきていないし、副長は昼夜問わず忙しく動いている。
一君もまた、バタバタと忙しなく働いていた。
毎晩の如く、呑みに出掛けてしまう新八さんと左之さん。
今夜は、千鶴ちゃんも連れて出掛けてしまった。
彼女もこのところずっと暗い顔をしていたし、気分転換にでもなれば良いのだけど。
「仕方ねーって。皆、出払っちまってるし。けどまぁ、新八っつぁんと左之さんにおかず取られねー夕飯ってのも、何だか張り合いないのは確かだよなぁ」
「おや、ご要望とあらば仕方ありませんね。私としては、永倉君達の代わりに藤堂君のおかずを奪うのもやぶさかではありませんが?」
「ちょっ、何すんだよ山南さん!?相手が近藤さんだろうが将軍だろうが、此奴がオレに作ってくれた飯は渡さ────。って、もう取ってやがるし!?」
「いや、さすがですね、如月君。この大根の煮付けなどは絶品ですよ」
『そうですか?ありがとうございます。ほら、平助も頭を垂れてないで。ちゃんとお代りはあるから』
二人のやり取りに目を細めながら、俺は食卓をのんびりと眺めていた。
これだけ沢山食べてくれると、俺としても作り甲斐がある。