第百八十三話
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新政府軍、そして羅刹達との戦闘に敗れ江戸に戻ってきた俺達は、現在の屯所の旗本屋敷で寝起きしていた。
ただ、局長だけは、いつまでも戻ってこない。
「原田組長、局長はいつ戻ってこられるのでありますか?まさか我々を見捨てて、新政府軍に降るつもりでは……」
「局長ともなると、色々やる事があるんだよ。隊士を集めたり、幕府のお偉方と今後の事を相談したりな」
不安がる隊士達を、左之さんは慣れた様子で宥める。
だが新八さんは、不貞腐れたのように壁に凭れ掛かりながら、聞こえよがしに宣う。
「はん、元はといえば、あの人が負け戦をおっ始めたのが原因じゃねえか。殿様気分でふんぞり返って、命令ばっかりしやがって。隊士は、将棋の駒じゃねえんだぞ」
新八さんの言葉に、左之さんは困惑して眉根を寄せる。
そして再び隊士を振り返り、こう言った。
「……ちっと、そこの酒屋で濁酒でも買ってきてくれねえか?手持ち無沙汰だろ」
「はい、分かりました!」
隊士が席を外した後、左之さんは新八さんの方を振り返る。
「……おい、新八。さっきの言葉は、いくら何でもあんまりだぜ。幹部にあんな言い方されちゃ、近藤さんも立つ瀬がねえだろ。新米隊士だって戸惑っちまうぜ」