第百八十一話
夢小説設定
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その後、俺達は歩き続け、いつしか周りは夜の闇に包まれていた。
『もう少しで、八王子に着きます。しっかりして下さい、局長』
「……ああ」
負け戦を初めて経験したからか、局長の声には生気が全くない。
「……隊士達を、沢山死なせてしまったな」
『……それは、今言っても仕方ありません。西洋化された軍相手じゃ敵わないと、副長も仰ってました』
しかし局長は、まるで俺の言葉が耳に入っていないようにぼそぼそと呟き続ける。
「大将が俺じゃなくて別の誰かだったら……、彼奴らも、死なずに済んだかも知れんなあ」
『だからっ……!』
そう言い掛けた時だった。
「……おい、そこにいるのは誰だ?」
茂みの外から、軍人調の声が飛んでくる。
葉の隙間から覗き見ると、異国風の軍服が眼に入った。
……明らかに、新選組の隊士ではないし、幕府側とも思えない。