第百八十話
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「と……、父様?」
震える唇で、私はその名を呼ぶ。
茂みから出てきた人の顔を見た瞬間、私は己の目を疑った。
だってその人は、本来此処にいないはずの人。
そして、ずっと会いたいと願い続けていた人。
「……久しぶりだな、千鶴」
にこやかに微笑むその表情は、私がよく知っている父様そのものだった。
「邪魔するんじゃねェよ、カスが!何を考えて、こんな連中を差し向けやがった!」
「こんな連中とはご挨拶ですね。私が作った、可愛い子供達だというのに」
「子供達だと……?」
「私は長年、羅刹の研究を続けてきました。彼らは人を超えた、新たな種になってくれるはず。ただ、羅刹は太陽の光やその時間を非常に苦手としている。その欠点を補う為、私は新たなる羅刹を作り出す研究を続けてきたのだ」
父様の喉から、愉悦の笑みが零れる。
興奮で、瞳孔が完全に開き切っていた。
「どうだね、私の研究の成果は!彼らはもう太陽の光を恐れる事はない!どんな時でも、人間を遥かに凌駕した身体能力を発揮する事が出来るのだ!」
父様は狂気を孕んだ笑みを浮かべ、得意そうに言い放つ。