第百七十八話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
────そしてその晩。
俺達は山の中腹に布陣し、休息を取っていた。
……恐らく明日は戦いになる。
「……まさか、こんな無茶苦茶な戦いになるとはな。悪いな、ほたる」
左之さんが苦笑いを浮かべつつ、そんな事を呟く。
『何で左之さんが謝るんだよ?俺なら平気だし、気にしないで。足でまといにならないよう、頑張るよ』
そう答えた俺だったけど、左之さんは複雑な表情のままだった。
「……女を戦場に出すなんて、どんな事情があっても誇れる事じゃねえんだがな。ま、良いか。こうなっちまった以上、お前の事は俺が守ってやるから心配すんな。……前みてえに何も出来ずに負けちまうのは、もうごめんだ」
『……うん』
此方の兵力と新政府軍の兵力を比べたら……、明らかに此方の兵力の方が分が悪い。
それなのに、恐ろしいとか、逃げてしまいたいって気持ちはこれっぽっちも浮かんでこない。