第百七十三話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
────甲府に向かう朝。
「皆さん、もう起きていらっしゃるんですか……。……あれっ?」
見慣れない服装の人達が、広間に集まっている。
『あっ、千鶴ちゃん。おはよう。随分早いんだね』
「えっ?その姿……、やっぱり、如月さんですよね!?どうしたんですか、その格好!」
「……副長の指示だ。今日から戦の時は洋装にすべし、とな」
「……敵は全員洋装だからな。勝つ為には、こっちの方が都合が良さそうだ」
斎藤さんの言葉に、土方さんが説明してくれる。
土方さんの服は、黒を基調とした雅な雰囲気なもので……。
役者ような端正な風貌にとても良く似合っていた。
斎藤さんの洋服姿なんて見るのは、初めての事だけど……。
彼も、不思議と良く似合ってる感じ。
「着るのにゃ苦労したけどな……。特にこの釦ってやつの使い道が、最初さっぱり分からなくて……」
「西洋の服って、帯じゃなくてその釦っていうので留めるんですね」
永倉さんの言葉に、釦を眺める。
和服とはだいぶ着心地が違うらしく、皆が、慣れない様子でしきりに首を傾げていた。